2008年11月12日水曜日

松本清張「点と線」を読んで


松本清張の「点と線」を読んだ。
この作品が書かれたのは昭和32年で、この文庫本も驚く無かれ、なんと119版と超ロングセラーである。
読む前は、古い本だし全く期待していなかった、推理小説なので、時代設定も古く、堅苦しい文体で、たぶん面白くないと思ったからだ。
読み始めて、最初の思いは全然的外れだと分った、面白いのである。


時代設定が自分の幼少の頃なので、さすがに汽車や電報など、過去の遺物が主役を張っているが、内容は今でも十分通じる。
読み始めて2日で読み終えてしまった。
ジャンルからすると「アリバイ崩し」になるのだそうだが、完璧なアリバイを崩していく過程も不自然でなく、回りくどくもなく、ちょうど良いテンポだった。
さすがに長く愛されて読まれている小説、侮れないなぁ、言うのが実感だった。良い出会いだったと、薦めてくれたXYLに感謝!

0 件のコメント: