2015年9月26日土曜日

大学 公開講座 後半①

2341歩

近所の大学の公開講座の後半が今日から8回に分けて始まった。
前半の8回は工学系の講義だったが、今回の後半は理系の講義だ。

少し自分の専門とは離れるので、ろくに講義の目次も見ていなかったが、昨夜見て「鎌倉」をテーマに聞きなれないが「地域学」という内容だ。

「鎌倉」は少し前にテレビのブラタモリに刺激されて、一日かけて江ノ電&鎌倉を巡ってきたばかりだ、超ラッキー!

今話題の世界文化遺産だが、日本は最近登録が認められた軍艦島を含めて19だそうだ。
日本の3大古都とは「京都」「奈良」「鎌倉」だが、京都と奈良はもう早々に世界文化遺産だが、何と「鎌倉」は申請したのだが、認められなかった日本で唯一の案件なのだそうだ。
日本は世界文化遺産の認定機関ユニセフの世界で2番目のスポンサーで、そのせいでは無いだろうが、申請した案件は全て認められてきたのに、「鎌倉」だけ初めてNOだったと言う。

まぁ、その辺りから「地域学」で「鎌倉」を色々な専門の学者がオムニバス形式で、今回の公開講座は進められる。なかなか面白くなりそうだ。

鎌倉には現在17万人の住民がいるが、それに対して年間1,900万人の観光客が集まってくる。人数の規模からすると京都や奈良に遠く及ばないが、鎌倉3方山に囲まれ、更に海に面した天然の要塞の条件を備えた比較的狭い都市だ。
その面積で考えると1,900万人の観光客の密度は優に京都などより多いそうだ。

世界文化遺産を誘致したい理由に「世界文化遺産」と認定されと知名度が上がり、観光客が飛躍的に増える事だ。
だが、鎌倉は既に十分程の知名度と観光客があり、今の交通渋滞やごみ問題を考えると地元民としては、世界文化遺産に認定されるのはかえって困るのだそうだ。

「地域学」とは聞きなれない学問だが、既に大学や高校で地道に浸透している様で、この前自分も「撮り鉄」を気取って江ノ電の鎌倉高校の前の国道と並走する場所にある踏切で海をバックに写真を撮ったのだが。ここは大変な観光スポットで世界中の特に台湾の人が大挙訪れる場所なのだ。漫画「スラムダンク」はこの高校をモデルに描かれており、この踏切は漫画でも何度も描写されていて、世界中のこの漫画のファンが大人になって訪れるという図なのだそうだ。

この高校でも鎌倉をテーマに「地域学」に取り組んでいて、その中で鎌倉時代から続いた製鉄技法「たたら」、由比ヶ浜の黒い砂は砂鉄を大量に含んでいて、それを高熱で処理して刀の上質な鉄を作り出す技法を自分たちで再現して、「たたら」の実証をしていると言う。

そう言えば講師が鎌倉市中に刀剣の店が一軒だけとても古い歴史のある店だと紹介していたが、自分も探索していた時にその店を見て、この地に珍しいなぁ!と思った事を思い出す。

今日の講師は「地理学」が専門、今後は「古都鎌倉」を史学、国文学、社会学の講師がそれぞれの専門の目で解説してくれる事になっている。

うん、ブラタモリありがとう!!

世界遺産に登録申請する時に鎌倉市が作った資料「鎌倉の地図」


いつオーダーしたのか忘れていた本がきた

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